2013年 12月 14日
ワインのはなし。
時々、感じるのですが、
ムレチニックのシャルドネ 2005。
そして最後は、マリオーサのロッソ。これは2010年。
ワインにも「肩の力が抜ける」というのがある様に思う事があります。
ずっと緊張していたのか、
肩に力がジリジリと入っている様に感じていたワインが、
ふわっと優しく、時に力強く、
そして、体に染み込んでくる様な味わいになってくるような。
「あれ?こんなに優しかったっけ?」
「あれ?こんなに人懐っこかったかしら?」
「あれ?意外と逞しいのね!」
なーんて感じでしょうか?
それが、彼や彼女、家族や友人だとして、
ずっと一緒にいたのに、ずっと気付いてあげられなかったけれど、
ふとした瞬間に、その優しさに触れて、感動する様な、
あるいは、その逞しさに触れて、より好きになる様な。
熟成なんて言うと堅苦しいけど、
肩の力が抜けるっていうと、ちょっと近い感じになりませんか?
(え?そっちの方が分かりにくい?w)
ダニエーレ・ピッチニンのロッソ2009年です。
最初の頃は今よりもずっと軽いようなイメージで、
ちょっと他に無い様な香りを醸していたりして、
誰にでも優しい様なフリをして、でも本当の心の中を上手に表現できずにいるような。
そういう意味では、このワインのコトをちょっとトゲトゲするなぁ〜って思ってました。
それが今じゃ、しっとりと、でも若干の微々発泡ぐらいの泡を伴って、
以前よりも力強く、包み込んでくれるような、
そして体に馴染む様に心地よく感じる赤ワインになっていました。
優しさと力強さと逞しさが混在する、
カミッラちゃんと一緒にいるダニエーレくんのイメージ、ぴったり!
ムレチニックのシャルドネ 2005。
これも、もともと大好きなワインでしたが、それが最近...。
「あれ?この果実感なになに?あなた、こんなに人懐っこかった?」
と言わんばかりに、表面にぱ〜っと果実っぽさを感じる様になりました。
皮に包まれていた中から、「やあ!」って出て来た様な感じです。
(たくさん買っておいてよかった♡)
そして最後は、マリオーサのロッソ。これは2010年。
随分前に買っていたワインなのですが、
最初の頃に感じていた、ただただ強い部分が削げ落ちて、
やさしーい雰囲気が出て来て。
「そっか、本当は優しかったんだね!」
って感じでしょうか。(笑)
おいしいけど、ちょっぴり当たりが強くて飲むのに疲れるなぁ...って、
少し思っていた時期もあったのですが、
今は、時が経ち、心からおいしいなぁ〜って思う表情になってます。
あ、しかも、このワイン、鴨との相性もすごーく良いですっ。
まだ他にもイロイロ思ったワインがあったのですが、
このまま書き続けたら、どんでもなく長くなりそうなので、
この辺でヤメておきます。(笑)
何にしてもですが、肩の力を抜くって大切ですね!
こういう変化を感じながらワインに接していると、
どんどん深みにはまって行ってしまいます。(笑)
時間とともに楽しむという、とっても贅沢な経験を、
ここ最近、いっぱいさせてもらってような気がする.......。
このコたちと一緒に仕事ができるのは、
本当にしあわせなコトだなー!
by gcpt
| 2013-12-14 00:21
| イタリアワイン