美味しいから飲むってことで。

上手いこと言うな〜って思うことの多い、
ヴィナイオータの太田しゃちょうのブログ。

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いつも自分でも感じたりしてても、何とも言葉に表しにくいことを、
すーっと解決してくれる様に話してくれるので、
いつも上手だなぁって思う。


最近、いろんな方に

「自然派ワインって定義がよく分からない」
「自然派ワインを勉強したい」

って言われる事があって、「あれって、定義があるんスか?」とか、
思ってるぐらいなので、言葉に困ることがよくあります。

いろんなタイプがあって、
しかも個性があるのがおもしろいと思ってるので、

あれもそうだし、これもそうだと思うし、みんなそうなんじゃないか?
じゃあ、定義って言われても、うーんってなるやん?
作り手さんたちが一生懸命作ってできたんだから、
どっちでもいいんじゃない?

そんな感じに思ってます。

何か枠でくくってしまって、そこからハミ出したら、
また何が違ってしまうのか?って事になるのなら、
今のまま、自由にやってくれる方が何倍も楽しいと思うし。

飲んで楽しむこと、自由に感じることが、
楽しいのがワインだと思ってます。

じゃなければ、好きじゃないです、きっと(笑)。


それと、勉強らしい勉強もしてません。
もうちょっとした方がいいかなぁ?って思うこともありますが、
お客さんが飲みたいって思うイメージに近いワインをオススメすることが、
私の仕事な訳ですから、それに技術的なことを絡ませるよりは、
面白い話をプラスした方が楽しいじゃないですか。

「かなりイケメンな彼が作る白ワイン、ちょっと色が麦茶色」

「めっちゃカワイイ女の子が、わっさわっさ作ってる清涼感のある赤ワイン」

「女の子が大好きなおじいちゃんが作ってるんだけど、
 めっちゃ美味しい赤ワイン」

とか言われた方が、飲みたくならないですか?


ただ、なんとなく「そうかな?」って思ってることを、
確信に近づけたい時があって、
その時に、分からないことを調べたり、教えてもらっている感じです。

主に、自由なワイン達について攻撃的に私に話して来る方に対抗するべく、
防御する方向での勉強ですが.....。

自分が好きなモノを否定されるのは、やっぱりつらいですからね。
自分だけでも、完全、納得できるだけの材料は欲しいと思いますし...。

というのは、置いておいてー。


基本、自然派ワインだから好きじゃないんですよね。
美味しいから好きなんです。
美味しいと思ったワインの共通点が、ただ、
生産者の方が気持ちを込めて作ってくれたワイン。
それが、自然派ワインって言われる類いのモノが多かったってことです。

人が好きだから、だから余計、入れ込んじゃった....みたいな。(笑)

もともと、お酒が好きだったから、
スパークリングワインや白ワインはすんなり入って、
でも、なんだかね、コッテコテの赤ワインは抵抗があって。

そしたら、ラ・カラブレッタという作り手の赤を、
心から美味しいと思って、赤ワインが好きになったり、
レ・ボンチエのキアンティ・クラシコ(レ・トラーメ)で、
サンジョヴェーゼが苦手だと思っていたのを覆えされたり、
リーノ・マーガという作り手さんのバルバカルロで、
ワインの、ブドウの凄さ(抜栓1週間後からおいしくなったこと)を体感したり、
それが尋常じゃない美味しさだって思ったこととか。
カーゼ・コリーニのバルベーラが、とんでもなく美味しく感じちゃった!とか。

結局は「美味しい」って感じたことの積み重ね&刷り込みで、
今の自分がいる訳です。

正直なところ、自分が美味しいと思ったものしか、
「おいしかったですよ!」って言えない私は、
自分が美味しいと思ったワインしかオススメ出来ないんです。

そうなると、必然的に、ワインリストの方向性は決まっちゃいますよね(笑)。


ってことで、ウチのワイン達のラインナップがああいった感じなのには、
そういう理由があるんだって、ご理解いただけたでしょうか?

気がついたら、そうだった!ってことなんです。
しゃちょうのブログにもありましたが、本当にそうなんですよね。
美味しいから飲み続けることができるだけ。

飲み続けられる理由すら考えたこと無い訳ですよ、私。(笑)
だから、上手いこと言うなぁーって思うんですよね。


自然派ワインだからとか、自然派ワインじゃないからとか、
そんなことではなくて、
どうせ飲むなら、美味しいワインを飲みたい。
香りが良くて、自分の好きなお料理とも合って、気分が良くなるなんて、
本当にステキでシアワセな飲み物ですよね、ワインって!

そのために、今日も飲みます。
お客さんの為に、とかいいつつ、自分の為にも!!

エヘヘ〜。




美味しいから飲むってことで。_f0054977_15132943.jpg



あ、ちなみに、昨日はコレ(↑)、飲んでました。
イル・サントのライロン2006。3日目です。

とってもオイシイです。
開け閉ての時は後味の苦みがあって、逆にお料理がダレなくて良いんですけど、
やっぱり、自分の好みとしては、落ち着いて来た3日目ぐらいが好きです。
全てに無理が無い感じになってました。

リーノ・マーガといい、このイル・サントといい、こういう雰囲気。
毎回のことながら、やられちゃうなぁ〜♪


仕事の疲れもふっとびます!
by gcpt | 2012-04-18 16:02 | イタリアワイン

楽しい料理と自由なワインのある草食系食堂ゴッチャポントです。ブログではディナーでお出ししている食材やお料理を中心にご紹介してます。


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