2011年 10月 04日
カミッロ・ドナーティ/マルヴァジア 2006
ワインって、いつも同じ味じゃない。
少しずつ変わったり、大幅に変わったり。
生き物の成長する感覚を感じられる。
そんなところも魅力だったりして。
このワインもそうかなぁ、と。
カミッロ・ドナーティのマルヴァジア・フェルモ。
カミッロの場合のフェルモは、スティル(発泡していない)の意味を持ちます。
もともと、私はカミッロのフリッザンテ(発泡しているワイン)で
彼のワインと出会っていて、
その時は、ワインを開ける度に、その泡の強さがまちまちだったことに、
ものすごく悩まされました。
もちろん、私の経験不足だったからです。
今なら、迷わず、次のワインを開けて、
泡が弱ければ、白ワインとしておすすめしちゃう作戦に出ますけど(笑)。
美味しい泡は、美味しいスティルになる!って確信があります。
それもあって、
2年ぐらい前に買ったマルヴァジアはフェルモを選んでました。
当時はベルギービールのようなニュアンスにドライな味わいでした。
こんなワインも凄く素敵だなぁって思って、おすすめワインとして使ってました。
それを、1本だけとっておいて。
余談ですが...。
気になるワインって、1、2本だけ取って置いて、数年後に飲みます。
それをすることによって、ワインの成長を感じることができ、
より作り手さんのことを知ることができる様な気がするのですよね。
お料理もそうですね。
料理人も成長するので、同じ料理でも、少しずつ、変わって行きますもの。
それが「人」が作るということの、楽しみでもありますね!

つい先日、なんとなーく気になって飲んだら、
ものすごくフルーティ&フローラルになっていて、フワッフワしたイメージに。
(↑の画像をみても、泡はないですよね?)
それと同じヴィンテージ・同じブドウのワインなはずが、
今回の日本入荷分は、シュワシュワ、ピッチピチのフレッシュちゃんなのです。
(↓の画像が今回入荷分のマルヴァジア)
フェルモはスティルワイン(発泡していないワイン)という事だったはずが、
ワインをそそぐと、シュワワワ〜って。
どうも、酵母が生きていて、
再発酵をしはじめちゃったご様子です(笑)。

下からシュワシュワと泡の線が登ってきてます。
この画像で3日目ぐらいなので、
抜栓直後は、相当なシュワシュワ感があって、ステキですよ!
なんだか、感動しちゃいました。
酵母が生きてる...っていうか、ワインって生き物!って、
肌で感じられたっていうか。
いや〜、ヤラれました!
そんなカミッロから太田さんへの手紙部分。
とっても可愛いので、引用させて頂きます。
もうちょっと詳しく知りたい方は、ぜひ、太田さんのブログを。
太田さんのブログ
http://vinaiota.exblog.jp/16412054/
以下、カミッロの手紙です。
(太田さんのブログから引用)
チャオ 久人
ここ数年の間に、
僕が“生きているワイン”から学んだことといえば、
自然界においては2+2が常に4になるわけではないということで、
今回の話を聞いても特に驚くこともないし、
むしろ大いに感動しちゃったくらいだよ。
このことは、僕のワインがナチュラルで、
生きているということを1点の曇りもなく証明してくれているとも
言えるわけで、とてもとても嬉しいよ。
そんな話を聞かせてくれて本当にありがとう!
だけど、今回の出来事に関して科学的(化学的?)な説明を僕に期待しているとしたら、
がっかりさせることになっちゃうなぁ。
しばらく前から、(自然に対しての)自分の立ち位置や
アプローチの仕方を変えてしまっていて、
自然界にあるいくつかの“ミステリー”を理解しようとするのを諦めることにしたんだよね。
ブドウの樹が、大いなる寛大さと共に僕達に分け与えてくれる、
ミステリアスで心を捉えて放さないワインという飲み物を、
謙虚さと共にじっと見守り、感嘆し、いとおしみ、驚き、感動していたいんだ。
僕のようなちっぽけな存在にも、
この素晴らしい事象の一端を担わせてくれていることを神にも感謝!!
君のお客さんが、
自然なワインが持つ言葉に尽くせないほどの驚きの数々のほんの一部分だけでも、
喜びと共に体感しつつ、理解し、受け入れてくれることを祈っているよ。
カミッロ
ね!カミッロって、とても可愛らしい人だと感じませんか?
こんな素敵な方の作ったワインですもの。
やっぱり素敵に決まってますよね〜(笑)。
少しずつ変わったり、大幅に変わったり。
生き物の成長する感覚を感じられる。
そんなところも魅力だったりして。
このワインもそうかなぁ、と。
カミッロ・ドナーティのマルヴァジア・フェルモ。
カミッロの場合のフェルモは、スティル(発泡していない)の意味を持ちます。
もともと、私はカミッロのフリッザンテ(発泡しているワイン)で
彼のワインと出会っていて、
その時は、ワインを開ける度に、その泡の強さがまちまちだったことに、
ものすごく悩まされました。
もちろん、私の経験不足だったからです。
今なら、迷わず、次のワインを開けて、
泡が弱ければ、白ワインとしておすすめしちゃう作戦に出ますけど(笑)。
美味しい泡は、美味しいスティルになる!って確信があります。
それもあって、
2年ぐらい前に買ったマルヴァジアはフェルモを選んでました。
当時はベルギービールのようなニュアンスにドライな味わいでした。
こんなワインも凄く素敵だなぁって思って、おすすめワインとして使ってました。
それを、1本だけとっておいて。
余談ですが...。
気になるワインって、1、2本だけ取って置いて、数年後に飲みます。
それをすることによって、ワインの成長を感じることができ、
より作り手さんのことを知ることができる様な気がするのですよね。
お料理もそうですね。
料理人も成長するので、同じ料理でも、少しずつ、変わって行きますもの。
それが「人」が作るということの、楽しみでもありますね!

つい先日、なんとなーく気になって飲んだら、
ものすごくフルーティ&フローラルになっていて、フワッフワしたイメージに。
(↑の画像をみても、泡はないですよね?)
それと同じヴィンテージ・同じブドウのワインなはずが、
今回の日本入荷分は、シュワシュワ、ピッチピチのフレッシュちゃんなのです。
(↓の画像が今回入荷分のマルヴァジア)
フェルモはスティルワイン(発泡していないワイン)という事だったはずが、
ワインをそそぐと、シュワワワ〜って。
どうも、酵母が生きていて、
再発酵をしはじめちゃったご様子です(笑)。

下からシュワシュワと泡の線が登ってきてます。
この画像で3日目ぐらいなので、
抜栓直後は、相当なシュワシュワ感があって、ステキですよ!
なんだか、感動しちゃいました。
酵母が生きてる...っていうか、ワインって生き物!って、
肌で感じられたっていうか。
いや〜、ヤラれました!
そんなカミッロから太田さんへの手紙部分。
とっても可愛いので、引用させて頂きます。
もうちょっと詳しく知りたい方は、ぜひ、太田さんのブログを。
太田さんのブログ
http://vinaiota.exblog.jp/16412054/
以下、カミッロの手紙です。
(太田さんのブログから引用)
チャオ 久人
ここ数年の間に、
僕が“生きているワイン”から学んだことといえば、
自然界においては2+2が常に4になるわけではないということで、
今回の話を聞いても特に驚くこともないし、
むしろ大いに感動しちゃったくらいだよ。
このことは、僕のワインがナチュラルで、
生きているということを1点の曇りもなく証明してくれているとも
言えるわけで、とてもとても嬉しいよ。
そんな話を聞かせてくれて本当にありがとう!
だけど、今回の出来事に関して科学的(化学的?)な説明を僕に期待しているとしたら、
がっかりさせることになっちゃうなぁ。
しばらく前から、(自然に対しての)自分の立ち位置や
アプローチの仕方を変えてしまっていて、
自然界にあるいくつかの“ミステリー”を理解しようとするのを諦めることにしたんだよね。
ブドウの樹が、大いなる寛大さと共に僕達に分け与えてくれる、
ミステリアスで心を捉えて放さないワインという飲み物を、
謙虚さと共にじっと見守り、感嘆し、いとおしみ、驚き、感動していたいんだ。
僕のようなちっぽけな存在にも、
この素晴らしい事象の一端を担わせてくれていることを神にも感謝!!
君のお客さんが、
自然なワインが持つ言葉に尽くせないほどの驚きの数々のほんの一部分だけでも、
喜びと共に体感しつつ、理解し、受け入れてくれることを祈っているよ。
カミッロ
ね!カミッロって、とても可愛らしい人だと感じませんか?
こんな素敵な方の作ったワインですもの。
やっぱり素敵に決まってますよね〜(笑)。
by gcpt
| 2011-10-04 07:55
| イタリアワイン