岩手へ。(1)

念願の岩手。
ずっと行きたくても、行けずにいたので、
今回、とってもいい旅になりました。


が、その報告の前に。


仔羊を育てている濱戸さんと出会って、
羊のおいしさに感動して。

口蹄疫、次に震災。

この2つの出来事に、
いろんなことを考えさせられることになりました。


宮崎で発症した口蹄疫とは言え、
岩手でも、北海道でも生産者さん達は見えない敵に怯えていた事。
そりゃそうです。
発症すれば、一瞬にして「仲間」が殺されるのですから。

当時は、気づく気づかないって問題じゃなく、
うっすらとしか分かってないというか、
全頭殺処分という事の重大さが理解できてなかったんです。
敵が見えないことへのすごい恐怖なんだと。


その後、震災。そして原発による放射能問題。

口蹄疫と同じ。
数値が上がれば、育てている「仲間」を出荷できない。
出荷停止、それは「=(イコール)死」。

それもまた、目に見えない敵。

今回はまだ、震災前の牧草があったものの、
今後、どうなるか分からない状態だという事。

私達の体となるものを作ってくれている方達が、
悩み、苦しんでいるんだってことを感じました。
苦しみながらも、それを感じさせないぐらい前を向いてくれている事に、
感謝しないでは、いられません。

日本の各地で放射線量の検査をしていますね。
その中でいちばん数値が低かったのが、実は、岩手の盛岡だったとか。

風評被害。
真実は、自分たちがしっかりしないと見えて来ないということ。

もともと潜在的に地球に存在する放射線。
核実験や原発事故により地球を汚染した放射線。
そして、今回の事故による放射線。
局地的に高くなる線量。
思ったほど高くない線量。

素人の私には分からない事が多すぎるけど、

どうしたら、その被害を最小限に出来て、
どうしたら、その犠牲になる方を減らせるか。

消費する側としてもしっかりとしなくては!と思いました。


少しでも農家さん達に安らぐ時間を与えてほしい。
未来がもっと明るくなるように、全てが上手くいくように。

今は祈るしか無いけど、
きっと何か出来る事はあるはずなのです。

だから、諦めず、考えようと思います。
by gcpt | 2011-09-28 22:36 | 生産者さん訪問

楽しい料理と自由なワインのある草食系食堂ゴッチャポントです。ブログではディナーでお出ししている食材やお料理を中心にご紹介してます。


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