2010年 04月 09日
コス/ピトス・ロッソ 2008
コス/ピトス・ロッソ 2008
フラッパート 40% ネロ・ダヴォラ 60%
どちらもシチリアでは、おなじみのブドウですね。
ブラッパートは、キレイな酸が特徴的なブドウで、
ネロ・ダヴォラは、果実感と力強さを持ち合わせた、たくましいブドウです。
アンフォラという素焼きの壷を使って熟成するワインが、最近、増えてきました。
昔はこのアンフォラを使っていたのですが、
それが樽になり、タンクになりと、近代化されてきたワケです。
「素焼きの壷でっ!?」というよりは、
「あぁ、元に戻ったんだね〜」と言う感じでしょうか。
アンフォラは地中に埋めて使います。
ですので、温度管理はしないが30度を超えることはないのだとか。
このピトス・ロッソは、発酵・熟成、どちらもアンフォラのみ。
そしてノンフィルター。
力強くもあり、でも飲み心地は上品で軽やかな印象。
球体グラスで飲むと、さらに丸いイメージで、香りもすごく高まります。
果実感も確かに感じますが、どちらかというとハーブやスパイスな感じです。
ミネラル感もあり、紅茶のような慣れ親しんだ香りもどこか感じられます。
とにかく、するすると飲めて行くのですが、
飲み疲れず、ドンドン楽しくなるワイン(笑)。
酸が引き締めてくれますので、
お料理は、お肉が食べたくなります〜。
僕らが興味を持っているのは、
このヴィットリアのミネラル、土壌の力強さと
自分達のキャラクターをワインで表現すること
と、この作り手は言います。
樽などの外部からの要素を出来る限りなくし、
ブドウの持つ力を引き出す事で、
一見シンプルな中にも、深みを感じさせ、
より研ぎ澄まされたワインを生み出すようになった
うん!たしかにっ。そんな感じです。
シチリアというと、ぽってり濃い目の赤ワイン....というイメージが強いですが、
最近は、本当に酸がキレイで、飲み進むワインが増えました。
コスも、そんな作り手の1人。
その土地のブドウを感じられ、キレイな飲み進むワインが好きな私たちには、
すごく嬉しい傾向です〜。
今は、グラスでもお出ししています。
気軽に楽しんで頂けると思いますので、ぜひ!
by gcpt
| 2010-04-09 09:26
| イタリアワイン