中勢以さんのコト(1)

先週の月曜日、京都へ3人で行ってきました。
朝、6時50分の新幹線に乗り、8時に到着。
熟成肉の「中勢以(なかせい)」さんへ、お肉の勉強に行きました。

長いので、続きはMoreで。



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到着後すぐ、熟成庫を見学させて頂きました。
天井まである大きな分厚い扉を空けると、
なんとも香ばしいような、ナッツのような、お肉の香りが感じられ、
その枝肉の大きさと、香りの良さに、まず、ビックリ!

手前にいるのがシェフ、
その奥にぶら下がるのが但馬牛(たじまうし)の枝肉です。

牛肉の独特の臭さなんて感じられず、
いい香りだけが庫内を支配しているんです。

中勢以さんで、但馬牛を使います。
但馬牛は、兵庫県産の和牛で黒毛和種の一種。
資質・肉質が良いため、
神戸ビーフ、松阪牛、近江牛の素牛となっています。
また、佐賀牛、前沢牛、飛騨牛というように、
但馬牛の血統を入れることで
牛の品種改良が行われていることも多いそうです。

明治時代に牛肉を食べる文化が広まると、
神戸ビーフとして注目されるようになりました。
神戸ビーフと聞くと、
私でも「なんだか上質なお肉」といった印象があります。
それぐらい有名ですよね。

その後、一通り説明を受けながら、神戸に移動。
奥さまが但馬牛の競りに行かれるので、一緒に連れて行ってもらいました。
その車中で、いろんな話を伺う頃とが出来ました。

市場へ付き、競りを見学させてもらいましたが、
正直、ブラ〜ンとつり下がるたくさんの枝肉を見ても、
全部同じに見えます(笑)。
そんな中、奥さんは確かめるようにお肉を確認。
競りに備えます。

少しして、簡単にお肉の見方を教えてもらうと、
これが、全て違った枝肉に見えてくるから不思議!!(笑)
中勢以さん好みのお肉を確認。
とっても勉強になります。

車中で、
「競り落としたお肉で、ご主人と喧嘩になる事、ありませんか?」
って聞いたら、
「信頼関係がちゃんとあるから、私が持って帰ったお肉をみて、
 今日はこのぐらいだったんだ...って。だから、ケンカはないわよ」
って仰ってました。

その後、夫婦というより同志だって奥さんは言いました。

そうそう!
ウチも、仕事中は夫婦というより、
同じ目的に向かう同志だった感じる事があります。
でもケンカ、結構してます(笑)。
(近藤さん、ゴメンね〜.....笑)


競りの後、私は大阪の試飲会へ行き、
シェフと近藤さんは中勢以さんへ戻りました。

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中勢以さんでは、たくさんお肉を試食させてもらったようで、
あとで京都のイタリアン「ORTO」さんで2人と合流した時には、
ものすごく、興奮してました(笑)。
お肉のおいしさのことはもちろん、
中勢以さんを取り巻く環境、お肉の業界を取り巻く環境のこと。

でも一番感動していたのは、
中勢以さんで働くみんなが、いい方だったということ。
そのことを、2人は仕切りに話していました。

やっぱり最後は「人」です。
その方を信頼できるか、出来ないか。
それで、大きく変わってきます。

私たちは、どれだけ美味しいものだって分かっていても、
その食材を提供してくれる方が信頼できなければ、
不安が頭の中を過ってしまい、買うことができません。

有馬シェフも言っていました。

「みんな自分が大切に育てた牛や羊を、
 誰に食べてもらいたいかと考えるんだよ」

と。

人は人と繋がり、その信頼関係の中で関わり合って行く。
すごく素敵な事だと、改めて感じました。

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ご主人と奥さま。
おふたりでずっと頑張ってきたんですね。
私たちは、まだまだ勉強させて頂かないと行けない事ばかりですが、
おふたりの大切なお肉を、しっかりお客様へお伝えします!

これからもよろしくお願いします!!
by gcpt | 2010-02-02 06:31 | 日々の出来事

楽しい料理と自由なワインのある草食系食堂ゴッチャポントです。ブログではディナーでお出ししている食材やお料理を中心にご紹介してます。


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