楽しい料理と自由なワインのある草食系食堂ゴッチャポントです。ブログではディナーでお出ししている食材やお料理を中心にご紹介してます。


by gcpt

カテゴリ:生産者さん訪問( 6 )

先週は連休を頂きました。いろいろ溜め込んでいた雑用を消化したり、息子の保護者会やその後のランチやら、久しぶりにゆっくりのんびり過ごした気がしました。お天気もよかったのでとっても気分よく、お休み〜♪って感じで、たまにはいいですね!

そして、水曜日は山梨の津金にあるBeau Paysageの畑にも少しお伺いすることができ、久々、岡本さんともゆっくりのんびりお話して来ました。今年に入って岡本さん自身にもいろいろ変化もあった様ですが、津金の葡萄たちは相変わらず元気な様子でした。去年は雹害にあったものの、ブドウの生育自体はとてもよかったようで、今年もそれと同じく、とてもいい感じなんだそうです。このまま何事もなく、秋を迎えられると良いですね!

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(↑津金の畑のブドウさん達。暑かったけど、お天気もよく、気持ちいい日でした〜!)

最近、岡本さんとお会いすると、ワインの話...というか「仕事」の話をよくします。岡本さんが思う、岡本さんの仕事というのは「ワインを作る仕事」と言うのはちょっと違って「(津金とブドウを)出来る限り見守る仕事」と言うほうがしっくりくるんだそうです。「見守ることで津金のワインができるから、ボクじゃなくても津金のワインは作れます」とも仰っていて。今のBeau Paysageのワインは津金が作っているんだと言う事を強くお話くださいます。ちょっと極端すぎる気もするのですが(笑)、そう岡本さんが感じていらっしゃると言う事は、きっとそうなんだろうな、と思うのです。

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さらには、ここ最近はブドウに対して何かアクションを起こしている訳ではないけれど、どんどん糖度が上がっているそうです。確かに、年々、液体としての密度が増している気がします。それに伴って、その年、その年でいろんなお天気の日を過ごす津金のブドウたちが、ある程度、どんな状況でも育ってくれるんだそうです。それは今の仕事(=見守る)の状態を何年も続けて来て、ブドウを育ててくれている土が(良い方向へ)変わって来ているからではないか...と話してくださいました。

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この辺りの土への考え方は、岩手の羊農家の濱戸さんともとてもよく似ていて、岡本さんも土の中の生物たちがしっかりと活動している状態であれば、その土の状態もよくなり、その上に生える植物たちが健やかに育つと考えていらっしゃいます。だから「ボクが作る訳じゃない、津金が育ててくれるのです」と、いつも岡本さんは仰っているのでしょうね。

それと、濱戸さんも岡本さんもフカフカの土はおかしい!とおっしゃいます。あれはフカフカではなく、スカスカなんだと。濱戸さんは「山の土は堅いでしょ?そういうことだよ」と言い、岡本さんも「本来、土は堅いものなんです!」と。

土の話は本当に面白いです。この辺りのことも、簡単に、でも詳しく書こうと思っているのですが、ものすごく時間がかかりそうです...(滝汗)。いつになるのやら...(遠い目)。

岡本さんから「小城さんは、もし、脱出不可能な無人島でひとりぼっちになっても料理を作りますか?」という質問から(コレ、みんなに聞いてるらしいデス...笑)、お互いが「ワインも料理も、自分の為には作らないよね...」「喜んでもらえる人がいてこそ、仕事が楽しく充実感を得られるから...」「喜んでもらえれば、ワインや料理じゃなくても良かったんですよ!」「ですよね~!」なーんて話しておりまして、なんだか無邪気なオジサン2人、学生さんの様でした。

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人それぞれ、生き方も違うし、仕事も違うし、好きな事も違うし、頑張り方はイロイロあって。どーしたっても、ひとりひとり違うと思いますが、どこまでいっても誰かに喜んでもらえるのは嬉しくって、とっても幸せなことですね。

そんなこんななオジサン2人、みなさんに喜んでもらうべく、これからも頑張る様ですよ。楽しい時間でした!!




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by gcpt | 2016-07-24 20:54 | 生産者さん訪問
少し前のことになりますが、5年振りに岩手に行って来ました。2泊3日のほとんどをお天気良く過ごせて、とても気持ちのいい旅でした。そして、その1日目に毎年お世話になっている羊農家さんのトコロへお伺いして来ました。岩手県の葛巻(くずまき)で羊を育てている濱戸(はまと)さんの農場へは2度目、5年振りの訪問です。

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(↑ 濱戸さん家の仔羊ちゃんです。かわいい〜♡よーく見ると鼻の下に線がありますよね。羊ちゃんたちはこの線を境にモシャモシャと左右別々な動きが出来るらしいです。知らんかったー!)

濱戸さんには、今回の旅でどうしても聞きたい事がありました。

「濱戸さんの羊たちは、どうしてあんなに美味しいお肉になるのですか?」

でもこんな質問をしてしまうぐらいに、濱戸さんの羊を美味しく感じてしまう私たち。最初は、どうしてだろうね〜なんて笑っていた濱戸さんですが、1日をお付き合いくださる中で、とても分かりやすくお話しして下さいました。

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(↑ 手前は1度目の刈り込みをした採草地。この日の前日に刈った様です。これをくるくる巻く機械がすごーく面白いんですよ〜!)

かつては羊たちを放牧していた、今は採草地になっている場所で「この1ヘクタールにどれぐらいの生き物がいると思う?」なーんて濱戸さんからの質問に、もー、ときめくのなんのって〜!大好きな土と土の中の話に、テンションあがりまくりでした(笑)。

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(↑ ゴハンをもらって、わしゃーっ!と群がる羊たち。食べたいばっかり....笑)

地中の植物の根っこと微生物と小動物がお互いに共生して(食べたり食べられたり、お互いを奪い合いながら)この葛巻の土を作り上げて行く。牧草たちも自分たちの主張を繰り返しながら成長し、さらにはその牧草を食べて羊たちが育つ。そうして「葛巻の羊」になっていくのです。種なんて関係なく、この葛巻という地で力強く生きられることが大切だと...。

そんな、濱戸さんの羊ですが、今年は8月、9月、10月に1頭ずつの入荷が予定されています。去年はたくさんお問い合わせいただいたのですが、お出しできずにいましたので、去年の分もとっても楽しみになっちゃってマスよね(私たちも!笑)。お問い合わせいただいたみなさま、今年は大丈夫だと思いますので、ぜひぜひ、ご連絡くださいね!(お料理としてお出しできる様になったら、またブログでもお知らせしますね〜♪)

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(↑ 青空がすごーくキレイでした!!)

土の中での営みは、人間や動物の体の中で起こる様なことと同じだったりして、実はとっても面白いのです。土が人間と同じではなく、人間が土に似ているといった方が正しいかもしれないですね。知れば知るほどに、すべては土に生かされてると感じます。そんなお話も、これから少しずつできたらなぁ〜と思ってます。
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by gcpt | 2016-07-13 17:53 | 生産者さん訪問
先週の月曜日、
いちじくでお世話になっている常滑の酒井さんの畑にお邪魔して来ました。
雨続きの週だったのですが、何とか曇りで、雨が降らなくってよかった〜〜〜!!

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いつも5月頃にお伺いしていたせいか、青々としたイチジクを見るのが新鮮!
ワッサワッサと葉っぱを広げて大きくなろうとする勢いに、
この時期の植物ならではの力強さを感じたりしてました。

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藁を厚めにしっかり敷いてあり、下草たちもワサワサっと。
暑ーい暑ーい夏の保水の為に...と話してくれる酒井さんと良子さん。
「(草も何にも無い)砂漠のような土の上より
 (イチジクの木たちが)元気な気がするんだよね〜」って。
いつも畑にいる酒井さん達が言うのだから、きっとそうなんですよね。

ちょっぴり話は脱線しちゃいますが。
どんな言葉を並べるよりも、
その木や、その生き物たちが「元気」であることのほうが、
何倍も説得力があると思うのです。

目が虚ろなコたちを見ても、
生かされてるだけのコたちを見ても、
ヘンな言い方だけと、トキメキがないんです。
ドキドキしないというか。

なーんて言ってますけれど、
私としては何か確信があるって訳じゃないんですけれどね。
あの直感的に感じる「生きてる!」って雰囲気に遭遇すると、
一気にトキメイて、ドキドキワクワクが止まらなくなっちゃうんです(笑)。


さて、話は戻って。

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いつもドルチェで使う事の多いイスキアブラックの木。
青空がグーーーンと高くなる秋頃に美味しくなります。
イチジクとしては遅い時期の品種になるんだと思うのですが、
イスキアブラックだけで作るタルト、美味しーいんですよぅ〜〜〜。

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こちらは白イチジク(白というよりグリーン)のバナーネ。
表皮が赤くならない品種で、夏果も秋果もできる品種とのこと。
ところどころに夏果がなってました。
そして、よく見ると枝の所にバナーネのちっちゃーいコが!
この子達は秋果ちゃんたちです。よーく見るといっぱいなってました。
大きくなれうよぅ〜〜〜。

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そしてこれはキウイの畑。
棚仕立てなので、下草たちの保湿っぷりは半端無く、
暑ーい日だったのですが、とっても気持ちのいい涼しさでした。
まだまだかったーーーいキウイの実なので、
食べれるのは随分と先なのですが、
この暑さに、なんだか美味しそうに見えちゃってました(笑)。


今年も酒井さんからイチジクを送って頂く予定です。
8月ぐらいから早い品種の爽やかな味わいのイチジクたちが届きます。
早い時期はサラダでお出しする事が多いのですが、
冷やしてビネガーでマリネするだけでしっかり美味しくなるので、
酒井さんのイチジクは、本当に手間いらずな優等生です(笑)。

秋にかけては、味がしまって、グングンと凝縮した美味しさになります。
この辺りのイチジクを使ったドルチェは、毎年、とても好評なのです。
その勢いに、うちのこんどーさんが仕込みに追われるぐらい(笑)。

今季もとっても楽しみですが、
そうそう、イチジクの時期=台風の時期でもあるので、毎年、それがとても心配なのです。
という訳で、今からてるてる坊主を作って備えたいと思いまーす!

酒井さん、良子さん、今年もどうぞ、よろしくお願いします!!
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by gcpt | 2016-06-27 15:33 | 生産者さん訪問

岩手へ。(3)

仔羊を見た後、濱戸さんの案内で沿岸を見に行きました。

濱戸さんの説明を受けつつ、
陸前高田、大船渡、釜石へ。

実際、目で見ていても、それは現実にならない。
受け入れることができない。

何と言うか、全てが想像以上なのです。


家があった場所に基礎だけが残り、
もう、そこには草が生え、
家があったのかどうかも、分からなくなりつつある。

痛々しく、船がドカンと居座り、
山の様に積み上げられた瓦礫。

タクシーで来ている方が跡地を見つめていたり、
そんな中、営業を再開している箇所もあり、混在している。

どうしよう?どうしたらいい?
そう思うも、何も出来ない。ただ、祈るばかり。


あの光景。
テレビで繰り返し流れていた津波の風景が、
本当に起こっていた街。

一生忘れることはないと思います。

復興。
そこに終わりなんて無いですね。



ただ分かったのは、
もし、自分たちに何かあっても、
今、自分たちが思うように祈ってくれる人がいるってこと。
それが分かっただけでも、頑張れる気がすると感じたこと。

濱戸さんを介して、
いろんなことを感じた旅になりました。



写真を撮るなんて、できませんでした。
あまりに悲しすぎて。

自分に置き換える事もやめました。
その悲しみは、想像すらできないから。

本当にがんばらなくてはいけないぞ!って、思いました。
どうする訳でもないですけど、一生懸命生きなくちゃって。



今度は沿岸を旅をしたいです。
釜石で食べたゴハンが本当に美味しかったから。

きれいな海がある街を忘れません。
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by gcpt | 2011-09-29 14:15 | 生産者さん訪問

岩手へ。(2)

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朝、起きると、窓からこんな風景が見えました。

霧がまだ残って、その先には牧場が広がり、
その向こうには羊がいるのです。

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仔羊農家の濱戸さんの家は、
本当にムーミンがいそうな、ちょっと神秘的な雰囲気でした。

「シープバレーくずまき」の風景は、本当に癒されます。
必要な音だけがあり、そこに自然が広がります。

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一晩、ゆっくりゆっくり、濱戸さんとお話をして、
「葛巻のテロワールを羊で表現したい」
と言う濱戸さんの言葉が、
じんわりじんわり、しみ込んで行くのが分かって。

みんな同じ。この場所を伝えたいのだと。
そんなことを感じました。

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10年の月日を濱戸さんと過ごしたおばあちゃん羊。
天然なドレッドが抜群の存在感です(笑)

まだ活き活きとしてます。
食欲だって旺盛なんですって。
やっぱり「食べる」が、生命を繋ぐんですよね。

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羊も、とっても臆病な生き物。
知らない人間が近づくと、一斉に群れで隅っこへ行ってしまいます(悲)。

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そして、みんな揃って、私たちの動向を緊張の面持ちでガン見(汗)。

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あーだこーだ、言いません。

この風景をしっかりと心に刻んで、
濱戸さんの仔羊をしっかり伝えて行きたいと思いました。
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by gcpt | 2011-09-29 13:47 | 生産者さん訪問

岩手へ。(1)

念願の岩手。
ずっと行きたくても、行けずにいたので、
今回、とってもいい旅になりました。


が、その報告の前に。


仔羊を育てている濱戸さんと出会って、
羊のおいしさに感動して。

口蹄疫、次に震災。

この2つの出来事に、
いろんなことを考えさせられることになりました。


宮崎で発症した口蹄疫とは言え、
岩手でも、北海道でも生産者さん達は見えない敵に怯えていた事。
そりゃそうです。
発症すれば、一瞬にして「仲間」が殺されるのですから。

当時は、気づく気づかないって問題じゃなく、
うっすらとしか分かってないというか、
全頭殺処分という事の重大さが理解できてなかったんです。
敵が見えないことへのすごい恐怖なんだと。


その後、震災。そして原発による放射能問題。

口蹄疫と同じ。
数値が上がれば、育てている「仲間」を出荷できない。
出荷停止、それは「=(イコール)死」。

それもまた、目に見えない敵。

今回はまだ、震災前の牧草があったものの、
今後、どうなるか分からない状態だという事。

私達の体となるものを作ってくれている方達が、
悩み、苦しんでいるんだってことを感じました。
苦しみながらも、それを感じさせないぐらい前を向いてくれている事に、
感謝しないでは、いられません。

日本の各地で放射線量の検査をしていますね。
その中でいちばん数値が低かったのが、実は、岩手の盛岡だったとか。

風評被害。
真実は、自分たちがしっかりしないと見えて来ないということ。

もともと潜在的に地球に存在する放射線。
核実験や原発事故により地球を汚染した放射線。
そして、今回の事故による放射線。
局地的に高くなる線量。
思ったほど高くない線量。

素人の私には分からない事が多すぎるけど、

どうしたら、その被害を最小限に出来て、
どうしたら、その犠牲になる方を減らせるか。

消費する側としてもしっかりとしなくては!と思いました。


少しでも農家さん達に安らぐ時間を与えてほしい。
未来がもっと明るくなるように、全てが上手くいくように。

今は祈るしか無いけど、
きっと何か出来る事はあるはずなのです。

だから、諦めず、考えようと思います。
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by gcpt | 2011-09-28 22:36 | 生産者さん訪問