カテゴリ:自然に育ててもらったもの( 3 )

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今、お世話になっている魚屋さんの方は、
養殖の魚は極力避けたいと言います。
確かに海が荒れている時は全然、お魚がなく、
漁に出てる時はステキなお魚が並んでいます。
一般のお客さんも買うお店なので、
丁寧にした処理されたお魚が並んでいたりして、
主婦目線でも楽しいお魚屋さんなのです。

ではなぜ天然を扱いたいと感じてらっしゃるのか。

「本来、自然に育ててもらったものを
 必要なだけ食べているならば、
 それがボクはイチバンいいことだと思うから」

と、シェフにお話してくださったらしく、
その言葉にズキュン♡と来てしまったみたいで、
シェフも毎日、お魚屋さんに通ってます。(笑)


今まで食べていたお魚はなんだったんだろうね?
なんてことも、しばしば。
お魚も届きたてのフレッシュ感を感じたり、
熟成をかけてあげることでおいしさが増したり、
やっぱり奥が深いし、それが楽しい。

私たちは陸地にいるから海は別の様に感じるんだけど、
結局は海も陸地も繋がっているんだなーって、
お魚を扱っていると思います。

ジビエっていうと特別な物の様に感じますが、
海の中のお魚は、ただただジビエでしなかく、
「漁」をしてくれる漁師さんたちがいるから食すことができます。
海の中のものはその上の空気中にあるすべてと共存し、
成り立っている。命がグルグル回っているのです。

ひとつひとつのお魚に敬意を表ししっかりと食べきる事が大切だなぁ。
それには、おいしくしっかりと料理に仕上げる事が大切だなぁ。

そんな当たり前の事を、改めて決意させてくれる
情熱家のお魚屋さんが私たちに届けてくれるお魚を、
ぜひ召し上がって頂きたいですし、
美味しいお魚を育ててくれる自然を大切に感じていたいと、
なんだか強く思う日々です。






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by gcpt | 2014-01-10 09:16 | 自然に育ててもらったもの

Remember

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アリス・ウォータースの料理原則がつらつらと書かれている中で、

「食べ物は尊いということを忘れずに」

と、最後を締めくくっている。

「いただきます」

これも感謝の意味のこもった言葉。
食材である生き物(動物も植物も)の命を絶ち、
それらの命を貰い受けた(食した)人間が、
自分の命を維持し生存することの感謝を表す言葉。

すべてに命があると頭では分かっていても、
なかなか心底からそれを思う事は難しいですね。
特に植物にそれを感じるのは、声を発しない分、
さらに難しい様に思います。

「ごちそうさまでした」

これも馳走(奔走)して、食材を集め、
もてなしてくれたことへの感謝の言葉。

今、私たちがお店でお出ししている食材は、
たくさんの方の手を通って、私たちの元へ届きます。

例えば、飼われているコのお肉ならば、
そのコが食べるものを育てる方、そのご家族、一緒に働く方達、
それを与え、そのコを育てる方、そのご家族、一緒に働く方達、
それをさばき、食肉にしてくれる方、そのご家族、一緒に働く方達、
それをウチへ運んでくれる方、そのご家族、一緒に働く方達....
と、無限に人を介している訳です。

すべてに感謝をし、食べられる事の幸せを感じ、食べる事を考えたい。
食べる事が反射的な行動にならないように。

昨日、この本を貸してくださった方とじっくりお話をしました。
その方の思う事と、自分達の思う事と、
そのどれもが夢の様な話に聞こえるかもしれないけど、
よくよく考えて、きっと夢の様な話...じゃないと思うから、
それを伝えられる様に私も頑張らないと。

そんなことを思いながら、
ちょっとモヤモヤしていた気持ちが、晴れて来た様に感じました。

私たちがひとまず目標に出来るのが30年後という、新たな目標ができました。
あとはどうやってそこへ向かうか、考えたいと思います。

何かをがんばることができるのは、とっても幸せな事ですね!
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by gcpt | 2013-08-20 09:22 | 自然に育ててもらったもの

ほんとーにひとりごと。

久しぶりに思った事を書こうと思います。
何故って?それは時間があるから~。(笑)
日本シリーズ中はヒマです...。
今、22時ですが、もう片付けも終わりかけ。
シェフと近藤さんは仕込みに入るので、
私はブログの更新でも...なんて思った訳です。


さて。

よく、ワインや食材のコメント欄に、

「自然や生態系に対して最大限の敬意を払って」

とか、

「その土地の(そのヴィンテージの)個性を表現できる様な」

とか、いう表現で書いてある事があります。

聞き方次第では、すごーく偽善的に聞こえるかもしれないですし、
ただの商業的な商品の売り文句の様な気もしますが、
こういうの、キライじゃないんですよね。
むしろ大好物的な存在です。(笑)
あ、明らかにウソっぽいのは別として!ですよ~。


「地球上の全ての中にいる、ひとつである自分を認めた上でなければ、
 自然や生態系に感謝し、尊敬することはできない」

とか、

「その土地や季節の壮大なドラマをワインや食材に閉じ込めて食べる。
 でも人はその中にあるちっぽけな存在」

とか、そんなことを考えちゃって、
地球に包まれている感覚になると言うか、
自分がひとりではなく、
みんなに生かされている事を実感してしまう感覚に陥ります。
だから、今、扱っているワインや食材が好きなのかもなぁ~って思ったり。


「伝統に則って、代々手工業と農業の兼業」

とか聞くと、もう、

「そうそう、おばあちゃんがこう言っていたっけ?
 おばあちゃんも自分のお母さんに教えてもらったんだよね〜。」
と料理を作るときの自分と重ねちゃったりして。
「だよねー。おばあちゃんのお母さん、やっぱスゴイわ、美味しいわー」
とか、作ってる途中の料理をつまみ食いしながら1人で盛り上がる。

私は母にも教えてもらいましたが、
おばあちゃんにも、よく料理を教えてもらってましたー。
本当にザックリした感じの伝え方なのに、美味しいんですよー。


この間、シェフと近藤さんと、

「便利って言うけど、今の便利って本当は都合がいいってことだよね」

という話になりました。

「レンジでチン!って、すごく便利~って思うけど、
 本当にそうかな?美味しくない、誰が作ったかも分からない様な味だし、
 ただ単に、その都合がいいってことで、良い意味じゃないよね~」

なんて話してました。

便利って言葉を調べると、

「目的を果たすのに都合のよいこと」

おおー!これはまさに!!

便利はいいイメージがあるけど、
都合がいいってあんまり良いイメージじゃない気がします。

目的を果たす為なら、どーでもいいのか?と考えると、
やっぱり、そうじゃない、その経緯があってこそ素敵だと感じるのです。

私は、ちょっと甘いなぁ~って思いながら食べる、
カツオだしが利いた味噌煮込みに母を感じます。
その甘味と旨味に癒しを感じ、あぁ、美味しかったと思う。
「疲れてるときは体をあっためて、よく寝るのがイチバンだね」
なーんて言いながら出してくれる味噌煮込み。

「お母さんの味」がほっとする存在ならば、
その真逆が「レンジでチン!」になるのかなー。

それは、山本屋や寿がきやの味噌煮込みじゃ、感じないのです。



人にとって都合のいい仕事は、
果たして、人以外にとっても便利なものなのでしょうか?

そんなことをグルグルと考える秋の夜。

正解なんて無いと思ってますから。
この問いは、きっとエンドレスに心に問われることになるのですが、
でも、やっぱり私は都合がいい仕事より、人の温かさが伝わる仕事が好きです。


ということで、このワインを飲みたいなーって思って書きました。
私にとって、いろんな意味で始まりだったワイン。
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いつか、また出会う事があるならば、
きっと涙が出ちゃうでしょうね。

「土壌やブドウの特性をより自然な形でワインに表現できたらと考えている」

って「考えている」ってところに魅かれる、秋の夜でした。
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by gcpt | 2012-11-01 22:59 | 自然に育ててもらったもの

楽しい料理と自由なワインのある草食系食堂ゴッチャポントです。ブログはヨメがゆるゆるで更新してます。


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