カテゴリ:岩手の旅 2011( 3 )

岩手へ。(3)

仔羊を見た後、濱戸さんの案内で沿岸を見に行きました。

濱戸さんの説明を受けつつ、
陸前高田、大船渡、釜石へ。

実際、目で見ていても、それは現実にならない。
受け入れることができない。

何と言うか、全てが想像以上なのです。


家があった場所に基礎だけが残り、
もう、そこには草が生え、
家があったのかどうかも、分からなくなりつつある。

痛々しく、船がドカンと居座り、
山の様に積み上げられた瓦礫。

タクシーで来ている方が跡地を見つめていたり、
そんな中、営業を再開している箇所もあり、混在している。

どうしよう?どうしたらいい?
そう思うも、何も出来ない。ただ、祈るばかり。


あの光景。
テレビで繰り返し流れていた津波の風景が、
本当に起こっていた街。

一生忘れることはないと思います。

復興。
そこに終わりなんて無いですね。



ただ分かったのは、
もし、自分たちに何かあっても、
今、自分たちが思うように祈ってくれる人がいるってこと。
それが分かっただけでも、頑張れる気がすると感じたこと。

濱戸さんを介して、
いろんなことを感じた旅になりました。



写真を撮るなんて、できませんでした。
あまりに悲しすぎて。

自分に置き換える事もやめました。
その悲しみは、想像すらできないから。

本当にがんばらなくてはいけないぞ!って、思いました。
どうする訳でもないですけど、一生懸命生きなくちゃって。



今度は沿岸を旅をしたいです。
釜石で食べたゴハンが本当に美味しかったから。

きれいな海がある街を忘れません。
[PR]
by gcpt | 2011-09-29 14:15 | 岩手の旅 2011

岩手へ。(2)

f0054977_13304815.jpg


朝、起きると、窓からこんな風景が見えました。

霧がまだ残って、その先には牧場が広がり、
その向こうには羊がいるのです。

f0054977_13371888.jpg


仔羊農家の濱戸さんの家は、
本当にムーミンがいそうな、ちょっと神秘的な雰囲気でした。

「シープバレーくずまき」の風景は、本当に癒されます。
必要な音だけがあり、そこに自然が広がります。

f0054977_13385089.jpg


一晩、ゆっくりゆっくり、濱戸さんとお話をして、
「葛巻のテロワールを羊で表現したい」
と言う濱戸さんの言葉が、
じんわりじんわり、しみ込んで行くのが分かって。

みんな同じ。この場所を伝えたいのだと。
そんなことを感じました。

f0054977_13405045.jpg


10年の月日を濱戸さんと過ごしたおばあちゃん羊。
天然なドレッドが抜群の存在感です(笑)

まだ活き活きとしてます。
食欲だって旺盛なんですって。
やっぱり「食べる」が、生命を繋ぐんですよね。

f0054977_13425943.jpg


羊も、とっても臆病な生き物。
知らない人間が近づくと、一斉に群れで隅っこへ行ってしまいます(悲)。

f0054977_1344533.jpg


そして、みんな揃って、私たちの動向を緊張の面持ちでガン見(汗)。

f0054977_13462751.jpg


あーだこーだ、言いません。

この風景をしっかりと心に刻んで、
濱戸さんの仔羊をしっかり伝えて行きたいと思いました。
[PR]
by gcpt | 2011-09-29 13:47 | 岩手の旅 2011

岩手へ。(1)

念願の岩手。
ずっと行きたくても、行けずにいたので、
今回、とってもいい旅になりました。


が、その報告の前に。


仔羊を育てている濱戸さんと出会って、
羊のおいしさに感動して。

口蹄疫、次に震災。

この2つの出来事に、
いろんなことを考えさせられることになりました。


宮崎で発症した口蹄疫とは言え、
岩手でも、北海道でも生産者さん達は見えない敵に怯えていた事。
そりゃそうです。
発症すれば、一瞬にして「仲間」が殺されるのですから。

当時は、気づく気づかないって問題じゃなく、
うっすらとしか分かってないというか、
全頭殺処分という事の重大さが理解できてなかったんです。
敵が見えないことへのすごい恐怖なんだと。


その後、震災。そして原発による放射能問題。

口蹄疫と同じ。
数値が上がれば、育てている「仲間」を出荷できない。
出荷停止、それは「=(イコール)死」。

それもまた、目に見えない敵。

今回はまだ、震災前の牧草があったものの、
今後、どうなるか分からない状態だという事。

私達の体となるものを作ってくれている方達が、
悩み、苦しんでいるんだってことを感じました。
苦しみながらも、それを感じさせないぐらい前を向いてくれている事に、
感謝しないでは、いられません。

日本の各地で放射線量の検査をしていますね。
その中でいちばん数値が低かったのが、実は、岩手の盛岡だったとか。

風評被害。
真実は、自分たちがしっかりしないと見えて来ないということ。

もともと潜在的に地球に存在する放射線。
核実験や原発事故により地球を汚染した放射線。
そして、今回の事故による放射線。
局地的に高くなる線量。
思ったほど高くない線量。

素人の私には分からない事が多すぎるけど、

どうしたら、その被害を最小限に出来て、
どうしたら、その犠牲になる方を減らせるか。

消費する側としてもしっかりとしなくては!と思いました。


少しでも農家さん達に安らぐ時間を与えてほしい。
未来がもっと明るくなるように、全てが上手くいくように。

今は祈るしか無いけど、
きっと何か出来る事はあるはずなのです。

だから、諦めず、考えようと思います。
[PR]
by gcpt | 2011-09-28 22:36 | 岩手の旅 2011

楽しい料理と自由なワインのある草食系食堂ゴッチャポントです。ブログではディナーでお出ししている食材やお料理を中心にご紹介してます。


by gcpt